【事例04】アマゾンの受注データをRPAで迅速・正確に自動処理

RPA導入事例

アマゾンから送信されてくる受注データを、RPAが販売管理システムへ自動入力。人手がかからず、迅速・正確に処理することが可能となります。その具体的事例について、詳しく解説します。

■ 《お客様の課題》新たにインターネットを使った小売事業を開始。しかし十分な人員を配置できない…

関西に本社を置く原料メーカーU社様では、既存の卸売販売事業に加え、アマゾンを利用した一般消費者向け小売販売への進出を計画。事業者への販売がメインの同社としてはB to C事業は初めての試みであり、まずは、既存の卸売販売部門が、アマゾンの受注から商品発送までを担当する形で事業をスタートさせました。

喜ばしいことに、売上は順調に拡大。しかし、一度にまとまった数量の受注を処理できる卸売販売とは勝手が異なり、こまごまとした小口の受注データを処理する作業は、思った以上に負担になってきました。

そこで、

「手作業で行っているさまざまファイル作成や入力作業等を、RPAで自動化することができないでしょうか?」

と弊社へご相談をいただきました。

■ 《アドバイス》RPA導入により、各種ファイルを自動作成することが可能

早速、弊社のRPAコンサルタントがU社を訪問し、業務内容を分析。アマゾンからの注文数は1日50件程度ですが、繁忙期には1日100件以上に上ります。その中で、下記の作業が負担になっていることが分かりました。

1. アマゾンのWEBサイトへアップロードする「出荷連絡ファイル」の作成
2. 運送会社のWEBサイトへアップロードする「出荷依頼一覧ファイル」の作成
3. 出荷時に本数を確認するための「原料出荷本数集計表」の作成
4. 販売管理システムへの手入力作業

そこで、OLDEでは、これらの作業をRPAで自動化することをご提案、お客様の同意を得てシステム導入が決定しました。

RPAはホームページで受けた注文データを販売管理システムに自動で入力します。また、注文いただいたお客様への返信メールや、商品の発送完了のお知らせメールも自動的に送信可能です。

アマゾンWEBサイト、運送会社WEBサイトに対するファイルを自動作成・送信

■ 《過程》徹底したテスト運転の下、専用RPAを開発導入しました

今回の専用RPA開発のポイントは、下記の2点です。

  • アマゾンや運送会社等のWEBサイトは、ログイン/ログアウト状態によって表示画面が異なったり、お知らせ画面等のイレギュラーな表示があるため、プログラミングで対応。
  • テスト運転中に、Excelアプリケーションの予期せぬ動作により、時々エラーが発生することが判明。こちらは、RPAの動作開始時に、エラーの原因となるExcelの動作をコントロールすることで、クリアしました。

結果、U社様では、わずか1カ月の開発期間で受注処理専用RPAの開発導入を完了しました。

■ 《結果》「サポートOne」導入により、増員なしに売上拡大を達成できました

このように、U社様では「サポートOne」の導入により、受注処理の担当人員を増やすことなく売上拡大を達成されました。

ご担当者様は、

「ボタンをクリックするだけで、アマゾンや運送会社のWEBサイトから自動的にデータを取得し、必要な各種ファイルの作成や、販売管理システムへの入力まで行ってくれます。以前はしばしば発生していた入力ミスがなくなり、お客様からのクレームも皆無となりました」

とお喜びいただきました。

■ 《導入のポイント》RPAは、あらゆるECサイトに活用可能

現在のコロナ禍において、外出自粛が求められ、飲食店の営業も制限されている中、農漁業・工業生産者と消費者を直結するホームページが、重要な販売チャネルとなっています。

そこで必ず発生するのが、発注者の名前や住所、電話番号等を入力するという、煩雑な作業です。
しかし、世の中には様々な販売管理システムがあり、様々なEDIが存在するため、すべてをシステム的に作りこむことは不可能です。この自動化のLast One Mile(ラストワンマイル)を補完するのが、RPAの重要な役割です。

今回はアマゾンの事例でしたが、RPAはあらゆるECサイトに活用することが可能です。

このように、OLDEでは、専用RPAシステム「サポートOne」の開発により、人手不足解消に役立つさまざまなソリューションをご提供しています。
DXによる抜本的な業務変革をご希望の方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

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